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No.MW013
青木 邦晃
KUNIMITSU AOKI
1990年生まれ。サントリーパブリシティサービスに勤務し、サントリー白州蒸溜所見学ツアーのナビゲーターとして活躍中。
- ウイスキーに興味を持ったきっかけ
- 青木さんがウイスキーに興味を持ったのは大学時代。演劇サークルに所属し、バーテンダーの役を演じることになったことがきっかけだった。役作りのため、様々なお酒の銘柄やストーリーを調べるうちに、特にウイスキーにハマってしまったという。
- 仕事について
- 大学卒業後はオフィス機器の営業の仕事をしていたが、大好きなお酒に関わる仕事がしたいと一念発起。真っ先に頭に浮かんだのがサントリー白州蒸溜所のツアーナビゲーターの仕事だった。「蒸留所ツアーでは、お客様のいちばん近くでウイスキーの魅力を伝えられます。もともと営業の仕事が好きで、喜んでいる方の笑顔を間近で見られることが、何より嬉しいんです」2020年から白州蒸溜所で働き始めたが、すぐにコロナ禍の影響で蒸留所見学の受け入れが中止に。その期間にウイスキーの知識を深め、2021年にウイスキーエキスパート、22年にプロフェッショナルに合格した。「知識を身につけることでお客様からの質問に自信を持って答えられるようになりましたし、より説得力のある説明ができるようになったと思います」。
- 論文について
- プロフェッショナルに合格した後も、まだ上を目指すモチベーションが自分の中にあると感じ、MWの受験を決意。一次試験となる論文のテーマは、自らが勤務する白州蒸溜所の歴史を選んだ。「山崎蒸溜所はすでに深く歴史が研究されていますが、白州蒸溜所については知らないことがまだまだ多いと感じ、一から調べました」。論文は蒸留所の歴史だけでなく、ジャパニーズウイスキーの歴史を多角的に見ながら、今後の蒸留所の在り方を〝ツアー〞という視点から考察した点が高く評価された。
- 今後について
- MWに見事合格したが「資格をとったことがスタートライン」と青木さんは語る。「サントリー山崎蒸溜所設立、ひいては日本のウイスキー100周年を迎える2023年という記念の年に、MWを取得したいと思っていたので、一社員としても大変嬉しいです。二次の官能試験対策に毎晩つきあってくれた家族や、周囲の人が喜んでくれたことも嬉しい。今後も蒸留所見学やセミナーで、造り手の想いをお客様に伝え、ウイスキーファンを増やしていけたらと思います」。
『ウイスキーガロア』Vol.38/P.94より引用