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  • 大北 賜
  • No.MW011 大北 賜 TAMAU OHKITA

    大阪・梅田にあるLITTLE BARオーナーバーテンダー。ウイスキーレクチャラー。
    飲食業の会社に勤務したのち、独立。LITTLE BARを開業。
    来店したお客様にもっとウイスキーを好きになってもらえるよう、日々知識向上に努めている。

コニサー資格を取得しようとしたきっかけ
2005年に創刊された「THE WHISKY WORLD」を読んだことがきっかけ。それまでウイスキーについて知識があると自負していたが、「THE WHISKY WORLD」を読み、自らの知識のなさを痛感した。そこでウイスキー文化研究所会員になれば、最新情報が会報誌で送られてくると知り、すぐに入会。2010年にウイスキー・エキスパート、2012年にウイスキー・プロフェショナル、2017年にレクチャラー資格を取得した。
勉強方法は
本、ウェブなど媒体を問わず多くのアンテナを張り、情報を集めること。コニサー教本をはじめ、「ウイスキーガロア」、「完全版シングルモルトスコッチ大全」「MALT WHISKY YEARBOOK」などを読みこみ、ウェブではジャパニーズウイスキーインフォメーションセンター(JWIC)の最新情報や「土屋守のウイスキー千夜一夜」などを毎日欠かさず閲覧した。またウイスキー文化研究所が配信するWBBC(ウイスキー文化研究所放送局)、ウイスキー検定試験対策無料セミナーを繰り返し視聴したという。「特にウイスキー検定試験対策無料セミナーのスコッチ編は30回以上視聴しました。またガイアフロー静岡蒸溜所や秩父蒸溜所が行っていた蒸留所ツアーもオンラインで視聴して、大変ためになりました。コロナ禍において、各種セミナーがオンラインで行われることになり、移動時間が短縮され、地方に住んでいる人間としては大変ありがたかったです」
自ら考え、意見を持つことの大切さ
MWの特徴として、一次試験の論文審査がある。大北さんが提出した論文のタイトルは「ハイボールの起源と歴史 そして未来」。ハイボールの起源から始まり、アメリカの歴史、氷やソーダの歴史、日本におけるハイボールの歴史などがまとめられたもので、情報を幅広く集めている点が高評価につながった。論文を書くにあたっては、自らにとって身近なテーマを選び、審査員が読んでも新しい発見のある内容を心掛けたという。「論文を書き進める中で、自ら調べ、考え、意見を述べることの大切さを改めて感じました」
今後について
「資格を取って終わりではなく、常に最新の情報を得て、知識をブラッシュアップしていかなくてはなりません。そして多くの人にウイスキーの魅力を伝え、ウイスキーファンを増やしていきたいです。今後の夢としてはセミナーなどもやってみたいですし、スコットランドの歴史や神話を勉強して、セミナーで使っていければとも思います」

『ウイスキーガロア』Vol.32/P.99より引用