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No.MW004
倉島 英昭
HIDEAKI KURASHIMA
第4代マスター・オブ・ウイスキー。
東京駅八重洲地下街WHISKY SHOP LIQUORS HASEGAWA本店店長。 2012年より自身のウイスキークラブである“BLINDED BY FEAR“を立ち上げ、 ウイスキーテイスティング教室や持ち寄り会などを多数開催。
- 念願のマスターの称号を手に!
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東京駅の地下街にあるモルト好きなら知らない人はいないというリカーショップ。それが「リカーズハセガワ」だ。ウイスキーの品揃えには定評があり、ボトル購入前に有料で試飲できるシステムが好評だ。
そこで今年勤務20年目を迎える倉島英昭さんが、ウイスキー文化研究所が主催するウイスキーコニサー試験の最上位資格「マスター・オブ・ウイスキー(以下、MW)」の4人目の合格者となった。最上位のMWは、現在までわずか3人しか合格者がいないという超難関資格。しかも倉島さんはスコッチ文化研究所が今年3月にウイスキー文化研究所と名称変更してからの、記念すべき1人目の合格者となった。 - お客様により信頼していただくような提案がしたい
- 倉島さんが最初にウイスキーコニサー試験を受けたのは2007年のこと。足かけ8年でついに念願の称号を手にした。受験のきっかけは、友人から試験の存在を聞き、日々店舗で扱っているウイスキーについて体系的に学び、お客様により信頼していただくような提案がしたいと思ったから。当初はMWまで受けるつもりはなかったが、エキスパート、プロフェッショナルと合格し、その上があるなら挑戦してみようと論文執筆に着手。1回目に開催されたMWの試験(2010年)から挑戦を続け、今年の試験で提出した論文は3つ目。2次試験は4回目だった。
- 今年を最後にしようと決めていました
- 実は合格してもしなくてもMWの挑戦は今年を最後にしようと決めていました。試験が終わった時に自分としては十分納得できる内容でしたし、あと何回受けてもこれ以上はできないと思ったので。合格の報せを聞いた時は実感が沸かなかったのですが、後から嬉しさがこみ上げてきました(笑)」と語る倉島さん。
- 日頃からどれだけ”考えて”ウイスキーと向かっているか
- MWの試験については、「ウイスキーに対する本当の理解と幅広い知識が必要な試験。日頃からどれだけ”考えて”ウイスキーと向かっているかが問われると思います」と語り、今回は、”ウイスキーとは何か”というところから改めてやり直し、教本や過去2年分の「ウイスキー通信」をじっくり読み直したという。
- すべてに感謝しているからこそ…
- 話を聞いてみて、倉島さんはウイスキーと出会えたこと、ウイスキーを通じて出会えた人、応援してくれる店の常連さんや仕事仲間、日々の仕事、そのすべてに感謝しているからこそ、あきらめずに試験に挑戦し続け、合格を手にすることができたのだと感じた。「今後もこの称号の名に恥じないよう、日々ウイスキーと向き合って勉強を続けます」と語る倉島さん。これからの活躍に期待したい。
『ウイスキーワールド』2014 APRIL P.72-73より引用