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  • 吉田 耕司
  • No.MW003 吉田 耕司 KOJI YOSHIDA

    第3代マスター・オブ・ウイスキー。
    1967年新潟県長岡市生まれ。総合酒類メーカーに26年以上勤務。2015年マスター・オブ・ウイスキーの資格を取得。他にソムリエ、ベネンシアドール(A)、チーズプロフェッショナル、ショコラ・アンバサダー等の「食の資格」を持つ。 現在もHBAシニアバーテンダーとして、週末を中心に神奈川県川崎市の「Food & Beverage Ryo+」のカウンターに立ち、ウイスキーを始めとする酒類との「フードペアリング」の魅力をお客様にお伝えしている。

リベンジの合格。3人目のマスター・オブ・ウイスキー
今年、栄えある3人目のマスターとなったのが、合同酒精株式会社に勤める吉田耕司さんだ。吉田さんは2011年に「ウイスキーエキスパート」、その翌年には「ウイスキープロフェッショナル」に合格し、一昨年の「マスター・オブ・ウイスキー試験を受験。 1度目の挑戦は不合格に終わるも、見事に今年の試験でリベンジを果たした。
数々の資格と長年の夢
会社での肩書きは、アルコール事業部グループマネージャー。海外から輸入した粗留アルコールを国内で精製し、グループ内の企業や他の酒類メーカーに供給することが主な仕事だ。とはいえ、「普段の業務と資格はあまり関係がないですね」と、吉田さんは笑う。「私はもともとバーテンダーで、約3年前に今の会社に入社した時からずっと、将来は自分の店を持ちたいという夢を抱き続けてきました。そのためには常に最新の情報に触れていたいですし、そうした想いが資格取得に繋がっているんです」
ウイスキーコニサーの他にも、唎酒師やベネンシアドール、グラン・マエストロ・デ・テキーラ、ラム・コンシェルジュ、更にはフードコーディネーターの資格まで取得し、時にはアドバイザーとして店舗のプランニングなどを行うことも。
夢への大きな一歩
現在は本業の傍ら、週末を中心に、川崎市麻生区の柿生にあるバー『Food & Beverage Ryo +』のカウンターに立つ。こちらの店は昨年1月のオープン。サラリーマンだった旧知のオーナーから相談を受け、開店時から店を手伝っているという。 「オーナーには足の不自由な高校生の息子さんがいて、彼の将来の夢がバーテンダー。私は彼がプロのバーテンダーとして店に立つようになるまでのお手伝いです」。場所柄、スタンダードを中心に吉田さんが選んだモルトやシェリー、オーナー夫人の手料理が楽しめる店には、引き戸や入り口のスロープなど、車椅子の客も利用しやすいようにと様々な配慮がされている。 「いまは本業とこちらのお店を軌道に乗せることで精一杯(笑)。ですが、もちろんいずれは必ず自分でバーを開きますよ」
今回、手に入れたマスター・オブ・ウイスキーの称号は、吉田さんが抱き続ける長年の夢を実現させるための、大きな一歩になりそうだ。試験の論文でテーマに選んだのは「ロバート・バーンズ」。「スコットランドの魂であるバーンズとウイスキー。彼の影響が現在の世界的なウイスキーブームに繋がっているのではないかという仮説を立て、自分なりに迫ってみようと。バーンズの詩を読むと、当時の蒸留所の風景が浮かんできたり、色々な発見があります。ウイスキーファンの方にはぜひ読んで欲しいですね」。

『ウイスキーワールド』2015 JUNE P.64-65より引用